不調の根本原因を紐解く:「筋力低下」

 

不調の根本原因を紐解く:「筋力低下」

筋力低下について

 

「歳だから膝や腰が痛むのは仕方がない」
「病院で軟骨がすり減っていると言われた」

と諦めていませんか?

 

「不調の根本原因を紐解く」としてブログを書いており、今回は「筋力低下」について取り上げます。

 

「筋力低下」に関しては、過去にこのようなブログ記事を書いております。

 

上記のリンクのブログも併せてご覧いただければ、さらに分かりやすくなるかと思います。

 

さて、冒頭の質問に戻りますが、上記のようなことは、病院などでよく言われることかな思いますが、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

「歳だから」

 

そう言われて、「仕方ない」と思っていないでしょうか?

 

もちろん、加齢の影響はあって、20代の人と80代の人が同じことができたり、同じように動けたりはできないことは理解しています。

 

しかし、痛みや症状が出ることに「年齢だけ」が問題になるのでしょうか?

 

例えば、「70歳を超えた女性は、もれなく全員膝が痛くなります」という法則があるというのであれば、何も意見することはないのですが、実際はそうではないですよね。

 

70歳であろうが、80歳であろうが、毎日運動をして元気に生活されている方も大勢いらっしゃいます。

 

であれば、「加齢」だけで全てを片付けてしまうのも、何だか違うのではないでしょうか。

 

80代の方と10代20代の人の関節が同じだとは思いません。

 

多少、すり減ったり変形していたりは、当然ながらあると思います。

 

しかし、事実として痛みが出ない人は出ないんです。痛くない人は痛くないんです。

 

人間は皆、平等に歳をとります。そして、年齢を変えることもできません。

 

ですから、「加齢」と言われると、変えようのない事実なので、受け入れてしまいやすいと申しますか、「それなら仕方ないか」と諦めてしまいやすいのです。

 

そのお気持ちも分かります。

 

しかし、あえてここでは、「諦めるのはまだ早いですよ」といった内容をこれから書き進めて参りますので、少しの時間お付き合いいただければ幸いです。

 

骨の変形があっても痛くない人はいる。「加齢のせい」で片付けられない真実

 

まず、どこかに痛みや症状が出た時、最初の選択肢として多くの方が「整形外科に行くこと」を選びますよね。

 

もちろん、それは当然のことで、自分の身体の状態を知ることで「安心」することもあります。

 

しかし、例えば「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」が見つかったとしましょう。

 

椎間板が圧迫されているような画像であったり、狭窄している部分を見せられたりすると、「あぁこんな状態なんだ。これは痛くても仕方ない」と無意識に刷り込んでしまうことがあります。

 

椎間板ヘルニアと診断された方の中には、「痛みに波がある」とおっしゃいます。

 

しかし、それはおかしいんです。

 

椎間板が出て、神経を圧迫して痛みが出ているのであれば、波など存在せず「ずっと痛い」はずなのです。

 

しかし、実際には「調子のよい日と悪い日がある」のです。

 

それって本当に椎間板ヘルニアの影響で痛みが出ているのでしょうか?

 

調子のよい日は、ヘルニアが引っ込んでくれていて、調子の悪い日は、余計にヘルニアが出っ張っている、なんてことはありませんよね。

 

常に一定であるはずです。(椎間板ヘルニアに関しては、白血球が異物として処理してくれるため、一生そのままではなく、ある程度の期間で消えることも報告されていますが)

 

その日のコンディション、デスクワークが多い日だったかもしれませんし、何かストレスが多い日だったかもしれません。

 

さらに、脊柱管狭窄症にしても、本来であれば、脊柱管自体が狭くなっているわけですから、ずっと神経の流れが悪くなるはずですが、「しばらく歩くと痛みが出て、休むと楽になる」という「間欠性跛行」が起こるのが特徴です。

 

しかし、運動の有無は本来であれば、関係ないはずです。

 

むしろ、「歩くと痛くて、休むと回復する」のは、脊柱管の問題ではなく、「筋肉」ですよね。

 

「使えば疲労して、休めば回復する」

 

それは、まさに筋肉疲労と同じ状態で、脊柱管狭窄症と診断された多く方は、「筋力の低下」が見られます。

 

そこで筋肉を鍛えれば、長く歩けるようになるかもしれません。

 

話が長くなりましたが、痛みや症状は、「骨の形状だけで決められるものでもない」ということです。

骨や軟骨の変形は全員に起こり得る

 

例えば、高齢の方が画像を撮ったとします。

 

X線やMRIの画像に関しては、例えば70代なら同年代の方の画像と比較されるわけではなく、10代や20代の健康な人の画像と比較されるわけです。

 

ですから、多少なりともすり減ったり、変形は起こり得ることで、むしろ、70代で20代の人と同じ状態の方がすごいことだと言えます。

 

変形=痛みではない

 

関節の変形はあっても、軟骨がすり減っていても、痛みのない方はいらっしゃいます。

 

椎間板ヘルニアがあっても、狭窄があっても、痛くない人は痛くないんです。

 

これは「認知の歪み」にもつながる話ですが、現在では、「骨の変形があるから痛い」のではなく、「痛みのある人が、画像を撮ったら、たまたまそういう形だった」というふうに認識が変化してきています。

 

筋力低下が原因のことも

 

痛みや症状が「年齢のせい」と言われとして、ただ単に歳を重ねたから痛みが出るのではなく、「筋力の低下」が原因で起こっていることもあります。

 

人間の身体は20歳くらいを目途に、徐々に筋力が低下し始めると言われています。

 

年間1%ずつ低下して来るとされていますので、70歳であれば20歳の頃と比較すると、50%は筋力が低下しているということになります。

 

しかし、何歳からでも筋力は鍛えれば増えます。(シニアのボディビルダーもいらっしゃるので)

 

実際に、あるクリニックでは、薬や電気療法等は一切行わず、患者さんに筋トレをしてもらい、筋力をアップさせることで、痛みや症状がなくしているという治療方法を取り入れているところがあります。

 

80歳の方でも、負荷をかけてスクワットをさせるんですね。

 

そうすることで、薬に頼ることなく、自分の力で痛みや症状から回復されている例も多くあります。

 

サルコペニアとは

 

サルコペニアとは、加齢や疾患により筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下する疾患のことを指します。

 

進行すると、寝たきりや介護が必要となる原因となるとされ、予防には十分なタンパク質を含む食事と適度な筋力トレーニングの継続が不可欠であるとされています。

 

年齢を重ねると、誰でも筋力は低下してしまいますが、基準を下回ってしまうと「サルコペニア」と診断されてしまいます。

 

サルコペニアには、2つの原因があるとされ、

  1. 加齢そのもので起こるもの
  2. 活動不足(寝たきり等)、栄養不足、疾患が原因で起こるもの

 

サルコペニアの予防には、適度な運動と良質な栄養の両方のアプローチが必要であるとされています。

 

まさに、このブログのテーマそのものの内容がweb上でも見受けられます。

 

「歩いているか大丈夫」の落とし穴。筋力が強くならない2つの理由。

  • 毎日歩いているから大丈夫
  • ストレッチもしているし、ヨガにも通っているから

 

上記のようにおっしゃる方も非常に多いですが、もちろん”ウォーキング”も”ストレッチ”も”ヨガ”もそれぞれ「運動」としては良いですし、やっていただいた方が良いかもしれませんが、、、

 

“筋力をアップさせる”という観点からは、あまり効果は期待できません。

 

決して「歩くことが意味がない」と申し上げているわけではないのですが、「筋力」に関しては、歩いても筋力アップは起こりにくいですし、筋力低下を防ぐことにはなりません。

 

マラソン選手は、あれだけ長い時間走れる持久力はあっても、足は細いですよね。

 

むしろ筋骨隆々のマラソン選手は見たことがないです。

 

ということは、いくら歩いたり走ったりしても、筋力低下は起こり得るということです。

 

さらに、ストレッチなども同じで、筋肉や筋膜を伸ばしているだけでは、筋力のアップにはなりません。

 

同じように「施術」にも筋力をアップさせる効果はありません。

 

「運動」が全て「筋力のアップ」や「筋力低下を防ぐこと」につながるわけではなく、負荷をかけた運動でしか筋力低下を防ぐことはできません。

 

目指すべきは「寛解」ではなく「完治」

「完治」とは、文字通り「完全に治った状態」を指しますが、「寛解」とは、病気が一時的に寛(ゆる)くなり解(と)けたような状態になることを意味しています。

 

つまり、寛解とは「治った」わけではなく、(薬や湿布などの何らかの処置をしていれば)、症状が出ない状態とも言えます。

 

一般的な整形外科で行われるような処置は、「寛解」は可能かもしれませんが、「完治」に導くことは難しいと考えた方が良いでしょう。

 

  • 痛み止めを飲んでいれば痛みが出ない
  • 湿布を貼っていると楽になった感じがする
  • 電気や温めると少し楽

 

というような状態は、「完治」とは言わないということです。

 

しかし、「筋トレ」は自分自身の筋力ですから、何かに頼っている状態ではありません。

 

自分自身が運動して、筋肉を付けて行くわけですから、ついた筋肉はあなた自身の支えとなってくれます。

 

こうして見てみると「寛解」を目指すよりも、「完治」を目指すべきことが分かりますね。

 

実際に症状が改善される

 

以前私がセミナーで勉強させていただいた京都の『央整形外科』の小島先生は、一般的な処置はほとんどせず、「患者さんに筋トレをしてもらい筋力をつけてもらうことで、症状をなくして行きましょう」という一般的な整形外科とはちょっと違う診療をされています。

 

一般的な処置というのは、湿布や電気療法、いわゆる「リハビリ」と呼ばれるものです。

 

慢性的な痛みの原因は、「筋力不足」であるとお考えで、ご自身も椎間板ヘルニアをお持ちでしたが、運動を続け、完治(椎間板ヘルニアが消失)された経験をお持ちです。

 

80歳の女性であろうが、負荷をかけた筋トレを行ってもらい、痛みを完治させている先生です。

 

当院でも、実際に筋トレを指導して、良くなられている方がいらっしゃいます。

 

効率よく筋肉を強くする「正しい負荷」と重要な栄養

 

できるだけ重い負荷で最大限のスピード

スクワット

 

例えば、下半身強化をする場合、「スクワット」が有効ですが、一般的な方法として、「ゆっくり下ろして、ゆっくり挙げる」といったことが言われることがあります。

 

しかし、この方法も間違いとは申しませんが、「ゆっくり下ろす」のは良いのですが、挙げる時には、「ゆっくり」ではなく、「最大限のスピード」の方が効果が高いと言われています。

 

これは、先ほどの小島先生が推奨されておりますが、ボディビルダーなどでゆっくり挙げている人はあまりおらず、自分が挙げられる最大限に重い負荷を、できるだけ早く挙げているんですね。

 

ゆっくりのスピードだと、最大限に重い負荷を扱うことができず、回数をこなすことを前提としてしまうため、筋力はあまりつかないかもしれません。

 

前提として、「筋力」は「適応」です。

 

例えば重い負荷を持たなければならない時、再び同じ刺激が来た時に、適応できるように筋力をアップさせておこうという身体の反応です。

 

ということは、重い負荷を扱って行かなければ、「適応」は起こりにくいんです。

 

もちろん、「軽い負荷で回数をこなす方法」もあることは理解しておりますが、そのやり方で適応が起こるため、筋肉が大きくなるのは時間がかかるかもしれません。

 

また、筋肉を大きくすることが目的ではなく、「症状をなくすため」に行うわけですから、ボディビルダーのように筋肉を大きくすることだけが目的ではありません。

 

あくまで、「強くすること」が目的なわけですから、「効率」を重視しましょう。

 

筋力不足で、膝が痛いという場合、太ももの筋肉を強くして、膝を支えなければならないんです。

 

結果的に筋肉は大きくなる(太くなる)かもしれませんが、強くなっていなければいけません。

 

ですから、重い負荷をかけて行った方が良いんです。

やりすぎも良くない

 

重い負荷を扱う場合、「オーバーワーク」は良くありません。

 

鍛えるためには毎日やらなければいけないなんてことはありません。

 

むしろ、毎日やってしまうと、オーバーワークになってしまい、「痛み」が起こってしまいます。

 

「痛みをなくすため」にやっているトレーニングで、「痛み」が起こってしまっては、意味がないですよね。

 

ボディビルダーの方たちも、毎日やっているようなイメージをお持ちかもしれませんが、ちゃんと回復期間を設けている方がほとんどですし、「今日はこの部位、次の日はまた違う部位」といったように、毎日鍛えていたとしても、同じ筋肉を鍛えることはせず、違う場所を鍛えていたりします。

 

小島先生は、週に一回で充分だとおっしゃいます。

 

中5日しないと筋肉は効率よく回復しないということも言われます。

 

決して、毎日やる必要はありませんので、注意してくださいね。

栄養のことも考えて

プロテインを飲む女性

 

筋肉は、「タンパク質」ですから、効率良く筋力を付けるためには、「タンパク質」を摂取した方が、より効果的だと考えられます。

 

「食事はそこまで関係ない」と言う人もいますが、それはやみくもに運動をしているのと同じだと考えています。

 

上記した効率の良いトレーニング方法にしても、せっかくやるなら、効率的なやり方の方が良いのと同じで、食事もせっかくならタンパク質を中心に考えた方が良いんです。

 

当院の考えとしては、筋肉の材料であるタンパク質を摂取しておいた方が、効率は良くなると思っています。

 

もちろん、「適応」ですから、タンパク質がなくても、身体は適応して行くのかもしれませんが、例えば「食事」を摂らない、つまり断食状態になると、身体の脂肪よりも筋肉が先にエネルギーとして使われると言われています。

 

こちらの「科学的ストレスと食事と栄養」のブログでも書いておりますが、近年質的な栄養不足が、身体の不調を招くという話もしております。

 

骨、靭帯、腱、肝臓、脳、皮膚、爪など、身体のあらゆる部分がタンパク質でできています。

 

脳はタンパク質が豊富な食品から得られるアミノ酸を利用して、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンといった神経伝達物質を生成します。

 

つまり、十分なタンパク質を摂取しなければ、それらのホルモンも正常に分泌されないということです。

 

身体のいかなる部分も機能も、タンパク質がなければ成り立たないと言われます。

 

筋力低下だけでなく、しっかりと栄養のことも考えていけると良いですね。

まとめ:一病多因だからこそ、整体、運動、栄養をトータルで見直しましょう

 

さて、ここまで筋力低下について文章を進めて参りましたが、いかがでしたでしょうか?

 

どれだけ良い施術を受けても、良いものを食べていても、筋力が低下すれば、身体は不調に陥ります。

 

また、運動や食事に気を付けていても、バランスの悪い状態で運動すれば、どこかにひずみが出て、それが痛みや症状につながってしまうかもしれません。

 

ですから、痛みや症状が出た時には、原因を一つに絞るのではなく、あらゆる原因を考慮し、原因を一つ一つなくしていくことができるのが理想ですよね。

 

サルコペニアにもついても上記しましたが、結局は薬を飲むだけといった「楽をする」ことでは改善はせず、運動と食事を見直さなければ、身体機能は弱っていくだけなのです。

 

整体で身体を整えること、そして良い状態の身体で運動し、メンタル面の不調にも効果がある良質な栄養をしっかり摂取し、それらを継続していくことで、健康な状態が長く続けられるのではないかと考えております。

 

お困りの際には、ぜひ当院にご相談ください。

 

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この記事を書いた人

院長

 

中野 貴博(なかの たかひろ)

 

横浜市中区の整体 よこはま山手治療院 院長 あん摩マッサージ指圧師

 

当院のコンセプトである痛みや症状に振り回されることなく、やりたいことをやりたい時にできる身体作りを目指すこと」を患者さんに体現していただくため、日々活動しています。

 

昭和54年8月20日生 石川県金沢市出身(横浜在住20年ほど)

 

血液型O型

 

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よこはま山手治療院