新版・一流の頭脳”運動脳”を読んで

こんにちは。

よこはま山手治療院、院長の中野です。

 

今回は、添付した画像にありますように「運動脳」についてブログを進めて参りますね。

 

 

結論から申し上げます!

 

さてさて、本屋さんでも話題のこちらの書籍。

 

内容としては、運動が「脳」に与える様々な影響について書かれています。

 

いきなりですが、今回はまず、結論から申し上げます。

 

皆さんが気になっている、どうやったら脳の老化を防げるのか、どうやったら痴呆症にならずに済むのか、脳の機能を向上させることができるのか、そんなことが書かれていますが…

 

さて、どうしたら良いのでしょうか?

 

それは、心拍数が上がる程度のランニングや早歩きを一日30分程度、週に2回以上行いましょう!

 

ということなんです。

 

「いきなり結論言っちゃったよ」とお思いかもしれませんが、これから少し解説して参りますね。

(興味深い書籍なので、ぜひ実際にご覧下さいね。)

脳はアップグレードされる

脳

 

まず、長年「脳」は劣化、つまり衰えていく一方であると考えられていました。

 

しかし、現在はMRIの進歩によって生きたまま脳の状態を確認することができるようになったため、運動した人しなかった人の脳が容易に比較できるようになりました。

 

マウスの実験にしても、その結果をMRIを使って観察することが可能になり、その結果「運動をしていた人」は、しなかった人に比べて脳の機能がアップしていたことが判明したとのことです。

 

認知機能も衰えるどころか、ウォーキングをしていたグループは、一年前に比べて記憶力なども向上していたんですね。

「脳トレ」は意味がない!??

 

また著者は、「巷で流行した脳トレは、脳の向上には全く効果がなかった。それよりも運動をすることである。」と言い切っています。

 

日本でも一時期「脳トレ」といった言葉やゲームなどが流行したことがありましたね。(今はあまり見かけなくなった気がしますが…)

 

もし一生懸命やられていた方がいらしたら申し訳ないのですが、実際に「脳トレをした人」と「運動をした人」で脳を比較すると明らかな差があったようなのです。

 

人間の進化

 

それはどうやら「人間の進化」が関係しているようです。

 

「植物に脳はない」

 

言われてみれば当たり前かもしれませんが、地球上に「脳」が誕生したのは約6億年前と言われ(つまり動物が誕生したのが)、その時の脳の機能は、動物を移動させることであったと考えられています。

 

様々な栄養を取り入れるために生物は移動しなければならず、それが脳の最初の機能だったとされています。

 

実際に、「長く早く移動できる動物の脳は大きいこと」が確認されており、人間だけではなく、運動量が多いラットや犬も、比較すると脳が大きいことが確認されています。

 

人間が地球上を移動するためには、「歩く」「走る」ことが必要だったわけで、「種」を移動させるための手段として、人間は移動する手段、つまり「歩くことや走ること」が必要だったんですね。

 

脳は「移動するために進化」したと仮定すれば、当然「歩くことや走ること」は脳にとって必要不可欠なことであると考えられるんですね。

 

 

実証されたこと

 

では、実際に運動によって脳に起こる影響について書籍にはどう書かれているのか、見て参りましょう。

 

・有酸素運動で海馬が大きくなる

 

心拍数が上がらない運動(ストレッチなど)を行ったグループ → 海馬が縮小

心拍数が上がる持久系の運動 → 海馬が成長

 

・抗ストレス効果

 

持久系の運動によって、身体にストレスとは真逆の反応が起こる。

 

不安や緊張でも心拍数は上がるが、運動が習慣化している人は、運動で心拍数が上がることも習慣化しているので、不安やパニックの前触れではなく、いい気分にさせてくれるものと身体が反応するため、運動している人はストレスに強くなるなどなど、他にも様々な精神的にも良い作用がある。

 

・集中力が増す

 

人間は狩りをして暮らして来たが、獲物を追いかけて(つまり走った後)に集中しないと、その獲物を捕らえられないし、逆に周囲に自分を狙う大きな動物が現れるかもしれないため、運動によって物事に集中する機能があるという説には納得です。

 

・うつ症状の改善

 

実験によりうつ症状を改善する薬と運動をして改善した人の数は、ほぼ変わらなった。

「薬」は服用し続けなければ症状は抑えらない「寛解」の状態でありますが、運動は副作用なしに同じ効果が得られる。

製薬会社が「営利目的」である事実がある限り、「運動でうつ症状の改善ができる」と言っても、メディアなどでも取り上げられることは少ない。

何故なら「運動だけ」で症状が改善しても、「利益」にはならないからであるという話にも納得。

 

・記憶力が向上する

 

「歩きながらの方がアイデアが出やすい」など一度は耳にしたことがあるかと思いますが、それは事実で、運動をすると血行が良くなるように、脳への血流量も増える。

暗記力を高めたい場合にも、有酸素運動は効果的で、一時期「脳トレ」が流行したが、そういった類のゲームやクロスワードパズルなどにもそのゲームが上達するだけで、脳への効果は「運動」の方が圧勝だった。

 

・学力の向上

 

ここまでの流れで運動の効果はお分かりかと思いますが、「体力が知力を決める」と言い切るほど、運動している児童の方がIQも高かったらしい。

その他、立って作業した方が脳が効率よく働く。スウェーデンでは、オフィスでも立って作業することが流行っているらしいが、腰痛の予防にも座ってばかりではなく、立って作業することも良いみたい。

 

…とここまで色々な「運動」の脳への効能を紹介して参りましたが、その他運動には、当然ながら「高血糖」、「高血圧」そして「認知症」にも大きな効果があります。

 

「健康な脳でいること」が、「健康寿命」を伸ばすことにつながることは言うまでもないことですね。

 

【有酸素運動と無酸素運動、どちらが有効か?】

運動する女性

 

さて、書籍で言われている「運動」は、主に「有酸素運動」、つまり歩いたり走ったり、エアロバイクを漕いだりのことです。

 

ちなみに「無酸素運動」とは、短い時間に大きな力を発揮する強度の高い運動を指します。

 

筋肉を動かすためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出すことからこのように呼ばれています。

 

脳の健康のためには、「心拍数の上昇」が大事なのですが、「無酸素運動」、つまり「筋トレ」にも同様の効果はあるのでしょうか?

 

実のところ、本書でもそのことに触れられていますが、まだそれは実証されていないとのことなんです。

 

「有酸素運動」については、研究が進み、その効果は立証されているようですが、まだ「筋トレ」などのいわゆる「無酸素運動」の影響は未知なので、こちらの書籍では勧めてはいません。

 

しかしながら、当院としては「筋力低下」を防ぐための運動も必要だと考えています。

 

「筋力の低下」によって、慢性的に身体の痛みが出たり、身体の機能の低下を起こすこともあるからです。

 

「有酸素運動」では、「筋肉」はつきません。

 

むしろやり過ぎると、筋肉の分解が進み、筋力の低下を招くことになりかねません。

 

脳には「有酸素運動」が有効ではありますが、「筋力の低下」を防ぐためにも負荷をかけた運動、つまり「筋トレ」もやった方が良いと考えています。

 

また、運動と言っても「ストレッチ」など「筋肉を伸ばすだけの運動」も否定はしませんが、本書でも言及されていますが、それだけでは脳の健康を維持向上させるためには、不十分と言わざるを得ないかもしれません。

 

まとめ

 

身体を動かすこと、それが心身の健康につながる

 

当院でもご来院者の方には、「痛みの改善や予防のため」に「運動すること」をおススメしていますが、「健康でいるため」にはいかに「運動」が不可欠なものであることが理解できたかと思います。

 

まだはっきりとしたことは分かっていないと書籍には書いてありつつも、脳の最高のコンディションを保つためには、

 

”週に3回のランニングを45分以上行うこと”が推奨されているようです。

 

しかしながら、「5分の運動」が全く意味がないわけでありません。

 

例え5分でも動かないよりは何倍も効果はありますし、45分の時間を確保するのが難しい方でも、少しだけ遠回りして帰る、一駅手前で降りて歩いて帰るなど、こまめに身体を動かすだけでも違いは表れます。

 

「脳トレ」と言われるゲームやクイズなどは、そのゲームなどが上達するだけで、脳の機能維持や向上には効果がなかったことが証明されています。

 

  • 「最近物忘れがひどくなったな…」
  • 「痴呆症になってしまって周囲に迷惑だけはかけたくない」

 

施術中でもそういったお声を耳にすることもあります。

 

ぜひ、運動を習慣にして「身体」と「脳」の健康をご自身でも守って行きましょう!

 

こちらの書籍は院内においておりますので、興味のある方はご覧くださいね。

 

よこはま山手治療院