患者さん
40代 男性 会社員
来院動機
当院のホームページ、口コミサイトなどをご覧になられて
症状
「急性腰痛」、つまり「ギックリ腰」でのご来院患者さんです。
ウエイトトレーニングをされる方なのですが、一年を通してではなく、夏場に集中的にやって、冬場はあまりやらないため、一年間での体重の変動が大きい。
今回も、身体を絞る時期(トレーニングをする時期)だったためか、痛みが出て来てしまった。
最初は、「あれ、何か痛いな」くらいだった腰痛が、日を追うごとに痛みが増し、寝ていても痛くなってしまう。
初診時も、かなり痛みが強く、動かすことも辛そうでした。
当院での施術と経過
「椎間板ヘルニア」や「腰椎の変形」など、器質的な変化が、全て痛みと関係しているわけではありません。
椎間板ヘルニアがあっても、狭窄症があっても、痛みを感じずに生活している方は、数多くいらっしゃいます。
「痛み」は脳で感じているわけですから、「慢性的な痛み」は、必ずしもその部分に問題があって起こっているわけではないんですね。
今回の患者さんは、「慢性化した腰痛」ではなく、急性的な腰痛、つまりギックリ腰で、動くことも痛かったわけです。
まず、そうした場合は、「炎症の有無」を考えなければなりません。
炎症があると、場合によっては、血流が良くなるので、痛みが強くなったように感じる方もいらっしゃいます。
山を登っている間は、施術をしても痛みが治まらない場合もあります。(ただし、その山を低くすることは可能)
今回の患者さんは、寝ていても痛いという、状態としてもかなりひどい方だと感じましたが、関節の動きと筋肉の張り、内臓を含めた腹部の調整を行うことで、初回の施術でかなり痛みが消失されました。
その後、数回の施術で、全く痛みを感じることなく、トレーニングも再開できるようになられました。
腰痛といっても、原因は様々考えられますが、年齢的にもまだまだお若いこと(トレーニングもされているので)、筋力不足で痛みが起こっているわけではなかったということですね。
身体を支える筋力が低下すると、痛みを感じやすくなります。
実際に、筋力をつけてもらうと、痛みがなくなったという方もいらっしゃいます。
今回のケースは、身体のバランスや関節に負担がかかったことによって、痛みが生じたものだと判断し、改善まで導くことができましたが、筋力は施術では付けてあげることはできませんので、ご自身でやっていただく必要があります。
もちろん、効果的な方法などはお教えしておりますので、ご相談ください。
考察
などなど、腰にまつわる症状もたくさんあって、症状によってそれぞれ分類されています。
下肢に痛みやしびれが出やすい症状もあります。
そうした場合、「痛みが出ている場所」に問題があるというよりは、体幹に問題があることの方が多いです。
骨折や捻挫、打撲などはその場所に問題があることの方が多いですが、特に慢性化してしまった痛みなどは、末端ではなく、体幹に問題があるケースが多々見受けられます。
上記のような症状も、足が痛いなどの症状が出ますが、その原因は腰や骨盤部分にあることが多いのです。
足が痛いからといって、その部分を一生懸命に揉んでいても、その場は楽になったように感じるかもしれませんが、すぐに痛みが戻って来るでしょう。
何度も申し上げますが、腰痛や下肢に痛みやしびれが出る場合は、原因が様々考えられます。
不安や心配、ストレスによっても痛みが起こることが、慢性痛の研究によって分かって来ています。
当院は、痛みの全てが背骨にあると言い切ってしまう暴論に近い考えではありません。
中には、背骨さえ整えれば、全てが良くなると言ってしまっている整体院や治療院を見かけますが、それは正しいとは言えません。
あらゆる角度から、あらゆる可能性を考えて患者さんと向き合うことが大切だと考えております。
今回のケースは、痛みはひどい状態でしたが、比較的回復も早く、やりたいことがちゃんとできるようになったので、当院としても非常に嬉しく思います。
この記事を書いた人
中野 貴博(なかの たかひろ)
横浜市中区の整体 よこはま山手治療院 院長 あん摩マッサージ指圧師
当院のコンセプトである「痛みや症状に振り回されることなく、やりたいことをやりたい時にできる身体作りを目指すこと」を患者さんに体現していただくため、日々活動しています。
昭和54年8月20日生 石川県金沢市出身(横浜在住20年ほど)
血液型O型
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よこはま山手治療院でございます。