はじめに
「肩が挙がらなくなり、整形外科に通ったものの変化がなく、しばらく放置してしまった…」 そんな切実なお悩みで来院された、40代後半の女性の症例をご紹介します。
来院時の状態
・右肩の挙上(屈曲、外転、後方、いずれも)困難で、水平までしか挙がらない
・結帯動作も不可
・施術時にうつ伏せに寝ていただく時も、右肩が痛く、寝返りも困難で、右腕をベッドに乗せることもできなかった
当院の見立て:なぜ「肩」を温めたり、電気療法などの保存的療法では治らなかったのか?
今回のケースは、一年以上も肩が挙げられない状態が続いていました。
ですから、すでにいわゆる「炎症期」の段階は過ぎており、「拘縮期」に近い症状でもありました。
そこでいくら「安静」にしていたところで、症状は変わりません。
あらゆる肩の関節、肩鎖関節や肩甲上腕関節、上腕骨頭の位置などが固まっており、それらを動かすことが重要でした。
五十肩の原因は人によって様々ですが、肩関節に加えて、手首や肘の関節の位置もおかしいと感じることが多く、これらを修正していく必要があります。
頚椎の動きもそうですし、重心の位置によっても挙がり方が変わります。
全身のバランスを満遍なく確認しなければ、症状に変化は起こりづらく、決して「肩だけ」を揉めば良くなるものでもありません。
施術の経過
・一度目の施術から少しずつ可動域が広がり、うつ伏せの状態で右上肢がベッドに置けるようになる。
・一ヶ月後:段々と可動域が広がり、腕が挙がるようになってきた。
・三ヶ月後:日常生活で肩を挙げる場面で苦なくできるようになってきた
・半年後:もう少しで腕が耳にくっ付くまで可動域は改善し、日常生活でもほぼ気にならない状態となった
・通院頻度:施術開始当初は、1〜2週間に一度、その後は3週間に一度のペースでの施術でしたが、通院されるたびに変化を感じていただいた。
もともと、デスクワークで肩や首の凝りがあり、頚椎の動きが非常に悪かったこともあり、施術後は毎回「スッキリした」と返って行かれていた。
考察
四十肩・五十肩の今回の症例ですが、痛みが出てからすぐに施術を開始したわけではなく、一年以上痛みを放置しておられました。
一年以上も肩が挙がらない状態が続いていたわけですから、「痛み」の状態にプラスして、可動域がかなり悪くなっていました。
例えば、開脚してベタっと床に身体がついていたとしても、全く柔軟運動をしなくなれば、固まってしまいます。
鎖骨、肩甲骨、頚椎、周囲の筋肉、いずれも動きが悪く、加えて手首や肘の関節も整える必要がありました。
上腕骨頭の位置も前方に転移しており、位置を変化させることで挙上の動作もスムーズになってきました。
ご紹介でいらしたご来院者でしたが、「一年以上痛いって」と言われていたので、「どうかなぁ」と思いつつ、何とかお力になることができ、非常に良かったと感じております。






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