こんなことありませんか?
普段から肩こりがツライんだけど、マッサージに行けばいいの?
それとも整体に行ってみた方が良いのかしら?
デスクワークでずっと座っていると腰が痛いんです。
最近では、足まで痺れるようになってしまって…
病院では異常がないと言われたけど、マッサージすれば良くなるのかなぁ?
それとも整体を試してみた方が良いんだろうか?
こういった疑問を持たれる方は多いですよね。
実際に「ツライ状況」に変わりはないですが、
- どちらが自分に適しているのか
- どちらに行けば楽になれるのか
- 料金設定なども違うけど、どっちがいいんだか分からない
ネットを見れば色々なことが書いてあり、上記のように色々なことが気になりますよね。
そこで、このブログでは皆さんが疑問に思うことなどを詳しく解説して参ります。
これをご覧になれば、きっとあなたお辛い症状に対し、どちらを選択していただければ良いかご理解いただけると思います。
「整体」とは?
まず、「整体」について解説して参りますが、そもそも「整体」という言葉について考えてみましょう。
「整体」とは読んで字のごとく「身体を整える」ことですよね。
主に手技によって行っている方が多いですが、低周波治療器などを使う場合にも、広い意味合いで捉えれば、「身体を整えている」ということですから、「整体」だとやっている人がそう言えばそうなのでしょう。
否定できるものでもないですし、そもそも明確な定義はありません。
よく施術中の会話でも、「当院の施術方法はなんて言うんですか?」とご質問をいただくことがあります。
その時には、「整体」という言葉は、とても意味合いが広く、いわゆる「整体法」も無数に存在しますとお答えします。
「○○整体」や「△△整体法」など私自身も把握できないくらいたくさんあります。
やっている人が「独自のやり方だ」と「○○法」だと言ってしまえば、まぁ成り立ってしまいますからね。
私が教わって来た「長生療術」も「整体」の一種であり、カイロプラクティックやオステオパシーも、広い意味合いでは「整体」に分類されるのではないでしょうか。
「整体」と看板を出している施設は、「10分○○円」といった施術方法ではなく、「時間」に関係なく一回の施術を行っている施設が多いということも違いの一つでしょうか。
では、マッサージとは?
では「マッサージ」とは何なのでしょうか?
ネットから引用してみますと、
おもに手を用いて直接体表面から一定の方式と方法により力学的刺激を加え、機械的あるいは反射的にさまざまな生体反応をおこし、身体の変調を整えて病気を治療したり健康を増進させる施術をいう。
とあります。
私を含め、当院の施術スタッフは皆「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を持っています。
「あん摩」もよく聞く言葉かと思いますが、あんま(按摩)の按は「おさえること」、摩は「なでること」を意味します。
古代中国から奈良時代日本にに伝わって来たとされています。
「指圧」は、明治時代末から大正時代にかけて日本で生まれたとされ、大正時代に「浪越徳治郎氏」によって確立されたと言われています。
「指圧療法」は、衣服の上から、親指を中心に四指や手のひらなどを使い、身体の指圧点(ツボ)を垂直かつ持続的に押していく施術とされています。
それらの違いを明確に表すことは難しいのですが、マッサージは求心性、つまり末端から心臓に向かって施術する、あん摩は遠心性、つまり心臓から末端に向かって施術するなどの細かい違いはあります。
指圧は擦るといったイメージはなく、グーっと持続的な圧で押すイメージがありますよね。
学校で教わる分には、正確にその違いを答えなければいけませんが、受ける側の立場で考えると、その違いに大差はないのかなとも思います。
しかし、「整体」の施設とは違い、「時間」で料金が決まります。
例えば、30分○○円、60分コースはいくら…のような型です。
一般的なイメージを考慮すると…
「整体」と「マッサージ」や「あん摩」「指圧」など施術する側の立場で述べさせていただくと、違いは色々あるのですが、受ける側からすると、あまり明確な違いは分からないのが現状なのではないかと考えます。
分かりやすく分類してみると、
- 整体 ⇒ 何らかの症状があって、それらを解消する目的
- マッサージ ⇒ リラクゼーション、癒しを目的とすることが多い
もちろん、一般的なイメージで述べているだけで、どこにも症状がなくても「整体」に行っても問題ありませんし、実際に当院にも最初は症状があったものの、良くなってその後メンテナンスのような形で来院されている方もいらっしゃいます。
マッサージも、何らかの症状を改善したくて行っても、特に問題があるわけではないでしょうし、実際に症状がなくなることだってあるかもしれません。
しかし、マッサージ施設に行くと、法律の関係か「医療とは違う。症状の改善を目的としない」と同意書を書くところもありますよね。
ですから、一般的なマッサージのイメージは、リラクゼーションの意味合いが強いのではないのかと考えます。
共通するところはあるものの
「整体」と「マッサージ」
- 手を使って施術する
- リラックス効果はある
など、お互いに共通するところはありますよね。
しかし、実際には「明確な違い」があるので、
「どちらを選ぶか」となった時には、「何らかの症状を改善したいのか」、「リラクゼーション・癒しを求めるのか」
そういったことを考慮すると良いのかもしれませんね。
当院の考え
周囲を見渡せば、「整体」、「マッサージ」、「整骨院・接骨院」、「カイロプラクティック」など選ぶ側からしたら、その違いはよく分からないといったご意見もいただきます。
「整体」と名乗ってはいるものの、実際にやっていることは、リラクゼーションと変わりがない施設も少なくありません。
当院の施術は、骨格や関節を整えます。
「筋肉」は骨にくっ付いているため、そもそもコリがあったり、張ったりしている筋肉は、くっ付いている骨格や関節の位置が良くないと考えます。
むしろ、筋肉を押したり揉んだりしなくても「関節や骨格」の位置が変われば、筋肉は弛緩します。
「筋肉だけ」にアプローチしても、その場は良いかもしれませんが、すぐに元のコリや張りが出やすい状態であることに変わりはありませんよね。
逆に骨格や関節のポジションが的確な位置にあれば、筋肉の状態も良いんです。
筋肉だけにアプローチする施術は、「気持ちが良い」と感じることはあっても、症状の改善にはなかなかつながらないのが現状です。
※もちろん「マッサージ」がいけないと言っているわけではなく、目的が違うというだけです。
少し話が逸れますが、例えば「鍼灸の施術」は、最終的には「心身の健康を取り戻すため」という目的が同じでも、ゴールまでたどり着く方法、つまりその手段が違います。
私は専門ではないので、詳しいことは語れませんが、「鍼灸」は主に「気」や「経絡」を扱うとされていますよね。
「関節の位置」や「筋肉のコリ」などはあまり重要視していませんが、しっかり症状は改善されます。(一部、筋肉にアプローチする鍼灸施術をされる方もいらっしゃるようですが、本来の鍼灸はそうではないと認識しております。)
しかし、リラクゼーションだけを目的とする場合には、目指している所、着地点が違うため、受ける側もその認識があった方が良いのかもしれません。
どういうことかと申しますと、
症状が強いのに「リラクゼーションを目的としている施設」に行っても問題は解決しないでしょうし、反対に「リラックスしたいだけなのに」と考えているのに、症状をなくすことを目的としている施設に行くと、その思いは叶えられない可能性もあるということです。
(多くの場合、症状をなくすための施設の施術も気持ち良いことが多いですが。。。)
目的別「マッサージ」と「整体」の選び方
「マッサージに行くべきか?」
「整体に行った方が良いのか??」
自分ではよく分からず、行ってみたものの思っていたところと違った!!といったことが起きないように、「こんな人はマッサージへ行った方が良い」、「こんな人は整体の方が」という解説をしてみました。
こんな人はマッサージが向いている
- 気持ち良い「時間」を大事にしたい
- 特に痛いところはないが、何となく施術は受けたい
- 肩こりなどはあるが、(施術に)とにかく時間をかけたくない
- 少しの間だけでも良いから寝たい
- とりあえず安く済ませたい
上述しましたが、マッサージは「時間」に対し料金が発生するするため、
・のんびりとした「時間」が欲しい
・とりあえず「時間」をかけずに少しでも揉んでほしい
といった場合にはおススメですし、4番目の項目は、仕事の合間に少しだけ寝たいからとリラクゼーション施設に行くという方もいらっしゃるようですから、そういった利用方法もあるのでしょう。
こんな人は整体に行った方が良い
- しっかり症状を改善させたい
- 長期間痛みが続いている
- 根本から痛みを解決したい
- (運動時などの)パフォーマンスを向上させたい
- 日常生活などのアドバイスがほしい
- ちゃんとした知識を持っている人にやって欲しい
対して「整体」は、専門的な知識を求められるケースも多く、ある程度身体について勉強していないといけません。
リラクゼーション施設では、そこまで知識がなくても施術することは可能ですが、整体はある程度の知識がないと施術することはできません。
受ける側も、しっかり身体のことを聞きたいという方も多いため、ご自分の身体としっかり向き合いたいという方におススメです。
具体的な「整体」と「マッサージ」の違い
では、具体的に「整体」と「マッサージ」の違いについてご紹介して参りましょう。
その違いとは、初回時の段階で大きく異なります。
【初回時】
マッサージ店
- 名前などの基本情報、現在または過去にかかった病気や怪我の有無、施術同意書がある場合には記入が必要。
- 着替えがある場合には店舗が用意したものに着替える
- 「どこかお辛い場所はありますか?」「やってほしい場所はありますか?」と質問され施術開始。
- 施術後、着替えをしてすぐにお会計
といった流れになります。
対して「整体」ですと(この場合は当院を例に致しますね)
- 予診票へのご記入。(現在の症状、現在または過去にかかった病気や怪我の有無、病院に行ったかなど書ける範囲でご記入いただきます。)
- 予診票をもとに問診。お辛い状況になってしまうまでの経緯も伺います。
- 施術室へ移動し、姿勢分析の画像撮影や関節の可動域、全身の動きのチェックを行い、施術が可能かどうかをお伝えします。
- 問題がなければ、施術に入ります。施術中にもお身体の状態を確かめながら、色々とご質問することもあります。
- 施術後には関節の動きなど術前の状態と比較し、効果を確認。
- 問診ブースに戻り、施術後に気を付けていただくことなど簡単にご説明をし、質疑応答のお時間となります。
- お会計時に次回のご予約についてなどお話しします。
初回の段階でここまで違いがあります。(もちろん、これは当院の場合であってもっと簡易的にやっているところもあると思いますが)
一番の違いは、マッサージは施術を受ける側に主導権があることでしょうか。
「痛い場所、施術してほしい場所」を来院者側が伝え、術者はその箇所を施術する。
しかし、整体院はどこを施術するかを決めるのは「術者側」であり、症状のある箇所を回復させるために、痛みのある場所と全く関係のない箇所の施術も行います。
ここでも申し上げられることは、施術の目的が違うためとも言えます。
マッサージは快適な時間やリラクゼーションを目的にしている所が多いため、利用者さん側に委ねる部分が多いかと思います。
対して「症状をなくすこと」が目的の整体院は、些細なことがヒントになることもありますので、詳しくお話を聞いたり、施術に関しても術者側に任せていただいています。
どちらが良いといったお話ではなく、そもそもの目的が違うと考えた方が良いかもしれません。
整体とリラクゼーションの決定的な違い
「整体とマッサージの違い」は何となくご理解いただけたかと思いますが、「整体」と「リラクゼーション施設」には決定的に違うところがあります。
それは「検査をするかしないか」です。
整体は、初回時など必ず動きのチェックや関節の可動域などを確認します。
痛い動きや動作なども施術の前に確認し、施術後にはその状態がどうなっているかを確かめるといった作業が必要です。
例えば、「肩を挙上すると痛い」方が来院されると、いきなり施術をするわけではなく、
- どのように挙げると痛いのか
- 上がる角度はどれくらいなのか
- 他にも痛む動作はあるのか
- どの関節の動きが悪いのか
- 筋肉の状態はどうなっているのか
などなど、確かめる必要がありますよね。そうでないと施術が始められません。
もちろん、何度か通院している状態であれば、ある程度のことは分かっているので、検査(つまり確かめる作業)を省略する方もいらっしゃるかもしれませんが、どれくらい改善しているかを確かめなければいけませんよね。
対して、リラクゼーション施設は確かめる、つまり検査の必要がありません。
大体のお話が終われば、即施術に入ります。
もちろん「どちらが良いとか優れている」といったお話ではなく、その違いを述べたに過ぎませんが、一般的なイメージとして「マッサージ」はリラクゼーションのようなイメージが強いのかと思い、紹介しました。
まとめ
では、「整体とマッサージの違い」をテーマに文章を進めて参りましたが、最後にまとめてみます。
何度も申し上げているように、どちらが良いというものではなく、ご自身が望む「目的」によって選択していただければ良いと思います。
私自身が「整体」をやっているので、「整体」を推す文章になっているかもしれませんが。。。
- 整体とマッサージ、どちらに行くべきかは目的によって異なる。
- 身体に何らかの症状があって、それを解消したいのであれば整体がおススメ
- リラックスしたい、癒される時間が欲しいなどの場合はマッサージへ
- 初回の流れも大きく違う
上記のようなことを参考にしていただたら幸いです。
お電話ありがとうございます、
よこはま山手治療院でございます。